咬合(噛み合わせ)について

  • ホーム
  • 咬合(噛み合わせ)について
記事一覧

理想の咬合とは

前歯と奥歯の重要な役割

前歯は食べ物を噛み切り奥歯に食べ物を送り、奥歯は食べ物をすり潰します。その際に奥歯では強い力で最大100kg、平均して60kgほどの力がかかります。
ただ、奥歯は左右に揺さぶられる歯ぎしりの力にとても弱いので、その歯ぎしりの力を逃がすように前歯の犬歯がガイドの役割を果たし、奥歯が左右に揺さぶられる力を逃がすようにしてくれます。

前歯と奥歯の重要な役割の画像01 前歯と奥歯の重要な役割の画像02

前歯の噛み合わせは奥歯がないと強い力がかかり下の前歯に突き上げられ出っ歯のようになってしまいます。そうならないように奥歯が強い力を受け止めています。前歯と奥歯にはそれぞれがそれぞれを守る役割があるのです。

八重歯になってしまう理由

八重歯になってしまう理由の画像

犬歯は一番最後に生えてくるのですが、この犬歯が収まるスペースがないと唇側に飛び出してしまいます。ほとんどの場合、咬合には参加せず汚れが溜まりやすい状態にあります。
理想的な咬合においては犬歯がとても重要です。八重歯になっている方は年齢を重ねるごとに咬合による崩壊が起きる可能性が高まります。八重歯のおばあちゃんを見かけないのはそのためです。

To Page Top

記事一覧

噛み合わせがもたらす影響

噛み合わせのバランスが崩れる時

虫歯や歯周病により奥歯から抜歯をされることが非常に多くほとんどの場合は奥歯から失います。

  • ①1本の歯を抜くことになるとBrという3本分の被せ物をすることになります。
  • ②その後一番奥の歯をさらに抜くことになると入れ歯になります。
  • ③入れ歯は通常の力の30%になってしまいますので反対側の歯でよく噛むようになります。
  • ④反対側の歯でよく食べるようになりバランスが崩れてきます。

それにより様々な問題が起きてきます。

虫歯の再発率が上昇する

噛み合わせが悪く奥歯に負担がかかると、詰め物や被せ物が外れやすくなります。詰め物や被せ物はセメントという接着剤により合着されています。噛み合わせの力によって、セメントが流出し隙間ができることで虫歯菌が隙間に入り込み二次的な虫歯になります。

詰め物の寿命が短くなる

常に余計な力がかかるため10年持つような詰め物であっても5年ほどで虫歯になることもあります。
また、歯ぎしりのような横に揺さぶられる力がかかり続けることで歯を抜く力へと変わり、歯を支えている骨を壊すようになります。

歯周病との関係性

歯周病になって歯肉が弱っているところに噛み合わせの力がかかることで、骨にかかる重さが通常の2~3倍にもなってしまいます。
歯周病がなかなか治らない方は噛み合わせが原因になっている可能性があります。

歯が抜かれてしまう10%の理由歯が抜かれてしまう10%の理由

歯が抜かれてしまう10%の理由とは、結論からお話すると「歯が割れる」からです。
また、歯が割れてしまうのは神経を取り除くことに深く関係しています。神経は歯を保存するためには重要な役割があり、神経を取り除くことでその歯は年々もろくなるのです。そこに噛み合わせの強い力がかかることで歯が割れるリスクが増幅し、抜歯が歯周病、虫歯についで歯が抜かれてしまう理由のひとつになっているのです。

To Page Top

記事一覧

噛み合わせを治す方法

矯正治療により噛み合わせを変える

歯の位置異常によって噛み合わせの問題が出ますので理想的な位置に歯を移動させることにより改善を行います。この治療方法が最も有効です。
ただし骨格的な問題もあり複雑な治療計画が必要なケースもあります。

矯正治療により噛み合わせを変える 画像1 矯正治療により噛み合わせを変える 画像2 矯正治療により噛み合わせを変える 画像3

現在の歯の形態を改善する

必要なシミュレーションを行った上で必要最低限の歯を削り被せ物によって歯の形を修正し噛み合わせを治します。健全な歯であっても噛み合わせを修正するために削る必要が出てくることもあります。このように対処することで、後々発生する不利益を未然に防ぐことができるのです。

現在の歯の形態を改善する 画像1 現在の歯の形態を改善する 画像2

この機械上で理想的な咬合を与えられるようにシミュレーションを行います。強く当たる場所を削り、歯の足らない部分を蝋で盛り足します。

いきなり歯を削るのではなく最終的なゴールを設定し治療に取り掛かることがやり直しをしなくて済む治療方法となります。

当院では、噛み合わせを改善した上で長期的に維持される詰め物や被せ物を作製することに努力しております。噛み合わせでお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。